2025年5月ゴールデンウィーク期間中の営業について
拝啓 貴社益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。さて...
フジアート株式会社
この度、当社初導入となる捺染インクジェットプリンタ、SureColor SC-F2150(EPSON)を稼働させました。DTFという新たな手法により布製品への転写が可能となり、これまで以上にお客様のご要望にお応えできるものと考えています。
DTFは”Direct to Film”もしくは”Direct/Digital Transfer Film”の略称で、布用転写フィルムにプリントしてステッカー状のものを作る技術を指します。簡単かつ低コストに布プリント製品を作ることができると印刷界隈で話題になっており、ここ数年多くのメーカーからDTF機が発売されています。
今回導入したSC-F2150はガーメントプリンタとしてTシャツ等への直接プリントも可能なマシンで、DTF機として使用する場合には最大A3サイズのフィルムまで作成することができます。
・小ロットでオリジナルTシャツやバッグなどの布製品を作りたい
・子ども服に小さな文字で名前を入れたい
・ステッカーに代わる新しいバラマキアイテムが欲しい
・手持ちの布製品をデコりたい
以下の4つのステップで作ります。
専用のフィルムに「反転像のカラー」と「ホワイト」の2層を重ねてプリントします。
プリントしたフィルムに粉末状の糊を振りかけます。糊はホワイトインクのある部分にだけ付着します。
ヒーターで糊を溶かしたあと一度冷まします。
このまま切り分けるといわゆる「アイロンプリントできるステッカー」が出来上がります。
プレス機もしくはアイロンで布製品に圧着するとインクと糊だけが布側に転写されます。
冷めたらフィルムを剥がし、溶け残った糊を追加プレスして綺麗にしたら完成です。
DTFのいいところを5つご紹介します。
シルクスクリーンのように色ごとに版を作る必要がなく、「フルカラー×少量生産」でも比較的低コストでアイテムを作ることが可能です。
特に今回導入したフィルム方式のDTFプリンタは少量生産の場合でもロスが出づらいため、コスト面で非常に優位となっています。
布用カッティングシートやシルクスクリーンでは表現できなかった細かい文字やグラデーションも得意です。布へのダイレクトプリントにありがちな滲みもないのでパキッとした表現が可能となります。
綿・ポリエステル・ナイロン・デニム・麻など、様々なものに転写可能。
インクが柔らかいので引っ張っても割れたりボロボロになったりしにくいのも嬉しいポイントです。
※ すべての生地への転写を保証するものではありません
SC-F2150に搭載されているUltraChrome DGインクは洗濯に対しても色落ちが少なく、高い堅牢度が実証されています。
また繊維製品の国際的安全規格である「エコパスポート認証」を取得しており、乳幼児が触れる繊維製品に印刷したものでも安心してお使いいただく事が出来ます。
フィルムは専用のプレス機を用いなくともご家庭のアイロンでも転写可能です(小さいものに限る)。お気に入りの服やバッグに好きなデザインを転写して、世界で1つだけのオリジナルアイテムを作りましょう。
なお
・蛍光色や金銀、ラメの表現
・染み込みインクのような布の質感を活かしたプリント
・ラバーインクのようなインクを厚く盛るプリント
・のぼり旗のような裏面に透けさせるプリント
はDTFは苦手で、従来のシルクスクリーン/捺染/昇華印刷等の得意分野となります。
また大量生産には向かない機械ですので、「早く・安く」というニーズにはシルクスクリーンや他のプリント手段の方がおすすめです。
当社では以下の2つの販売方式に対応しています。
弊社で転写まで完了させた衣料品をお納めする方式です。
A3サイズのフィルムを1発で転写できるプレス機を導入しましたので、より確実・綺麗にTシャツなどの製品を製作できます。Tシャツ・スポーツウェアなど衣料品アイテムの手配も承ります。衣料品のご支給についてはご相談ください。
フィルムに糊付けした状態で発送し、家庭用アイロンや業務用プレス機を使ってお手持ちの衣料品等に転写していただく方式です。
熱と圧力を掛けなければくっつかないので、オリジナルデザインの「アイロンプリントステッカー」としてバラ売りいただくのもおすすめです。