「木材にプリントできますか?」というお問合せを定期的にいただきます。
答えは「Yes」!
厚み40mm程度までのまっすぐな板であれば直接インクジェットプリントすることが可能です。
今回実例として絵馬(6mm厚スプルース)にプリントしてみましたので、その詳細をレポートします。
絵馬へのプリント
神社で見かける絵馬は比較的馴染みのある木材製品ではないでしょうか。
無地のものが多いですが、神社によっては文字やデザインがプリントされているものもあります。
基本的に1~数色のものはシルクスクリーン印刷されたものと思ってよいでしょう。
こういったものはおそらくシルクスクリーン(出展:写真ac)
今回当社が試したのはUVインクジェットプリントという技術です。家庭用インクジェットプリンタの要領でインクを直接吹き付けてプリントしますが、UVインクジェットはUV光(紫外線)によって硬化する特殊なインクを使用することで、厚みのあるものにもプリントできるのが特徴です。テスト結果
機材 | AGFA ANAPURNA H2500i LED |
出力 | UVインクジェット方式 |
素材 | 木材(スプルース材) |
サイズ | H89×W135mm |
厚み | 6mm |
表面処理 | 無処理 |
プリント面全景
絵馬はH89×W135mmの一般的なサイズのものです
こちら半分はカラーインクのみでプリントしています
薄い色であれば木目を活かすことができそうです
右半分はカラーの下に白インクを敷いています
色や文字がパキッとしているのがお分かりいただけると思います
ただしカラーだけの場合に比べてプリント時間が1.5倍程度かかるので注意
絵馬いろいろ
現在のところ素材の在庫はしていませんが、必要に応じて素材を取り寄せてプリントします。
一般的な絵馬の形で「H35×W45mm」~「H135×W195mm」までサイズバリエーションがあるのと、ハート型や円形などの異型絵馬へもプリント可能です。
他社様では「100枚~」などとなっていることも多いようですが、10枚程度~でも柔軟に対応させていただきます。
(ただし材料は都度取り寄せのためコストと時間は多少かかりますのでご了承ください)
おすすめシーン
・神社のオリジナル絵馬として
・和装結婚式・披露宴のテーブルアイテムとして
・イベントのアイテムとして
やはり和系のイベントや合格祈願などと相性の良いアイテムだと思います。
にじみが少なく細かい線も描けますので、線画だけプリントしておいて塗り絵のようにしてもらう、という使い方なんかも面白いかもしれません。
木材へのプリントは当社にお任せください!
これまで当社では木材へのUVプリントで
・表札
・トロフィー
・メニュー札
・机の天板
・ウェルカムボード
・アートパネル
などを作ってお納めしてきました(前シリーズ ANAPURNA M2500iでの実績を含む)。
檜や杉の集成材、シナベニヤパネル、エイジング塗装した板など、種類は多岐に渡ります。
いずれも木肌を活かしながら、高精細なインクジェットプリントでお喜びいただきました。
UVプリンタ自体は近年急速に一般化が進んだため小~中型のUVプリンタを導入済みの印刷会社も増えてきましたが、
当社のUVプリンタ(AGFA ANAPURNA H2500i LED)の特徴はとにかくプリントできるサイズが大きいことです。
小型のUVプリンタには入らないサイズの平板に直接プリントすることができるほか、小さいサイズのものをまとめてプリントしたりすることも可能です。
具体的に言うと1220×2440mm(俗にシハチ板)の平板に直接プリントすることが可能ですので、思いついたアイデアをスケールダウンすることなく実物にすることができます。
機材による印刷サイズ限界の違い
なお当社機材でプリントできるのは厚み40mmまでのプリント面が平坦な材料に限ります
1件1件の制作を大切にし、UVプリンタの運用歴は7年目に入りました。個人のお客様や1枚~数枚単位での制作も是非気軽にご相談ください。