木材へプリント出来るか
UVプリンター導入以後、お問合わせの多かった木材への印刷試験を行いました。
写真のようにとても面白い印刷となりました。
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木目に沿ってややインクが滲んでいますが、1mmでも十分判別可能な精細さで印刷できました。
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フルカラー印刷を行なっています。
印刷したい写真の下に白インクをひくと、発色のいい印刷になります(下図左)。
一方写真だけを直接木材に印刷すると、木の色や木目の風合いが写真にも出てくるのでセピア色っぽく見えます(下図右)。
仕上がりのイメージ次第でどちらでもお選びいただけます。
ちなみに白インクはわずが0.07mm程度の厚みしかありません。
木材に関する注意
厚さ
45mm以内印刷表面
基本的に平滑面のみ。板の反り・狂いは3mm以内でないとプリンタと衝突してしまいます(下図参照)。事前処理
プライマー(インクの活着を向上される薬剤)の塗布は行わず。ニスやラッカーとの相性は要検討(ニスや木材とインクの親和性はその組合わせによって異なると思われます)。細かめ(#400番より数字が大きいもの)のサンドペーパーで表面を処理すると表面の毛羽立ちが抑えられ、印刷の乗りがよくなると思います。
耐性
短期での見た目の変化はありませんが、長期的に見るとインクと木材の収縮率(伸び縮み)が違うため、インク表面にひび割れなどの現象が発生する可能性があります。
素材情報
素材
シナベニヤ 彫刻板サイズ
225×300×4mm厚入手先
ホームセンター可能性
様々な木材への印刷を試して行こうと思います。(無垢材やSPFへの印刷試験を実施予定)
市販のベニヤ板は反りが3mm以上あるものがほとんどなので、注意が必要です。
板の反りを霧吹きや濡れ雑巾などで湿らせ、重しで反りを矯正する方法もあるようなので、引続き検討していきます。